双極性障害とは?自己愛性人格障害の二次障害

双極性障害とは、ハイテンションで開放的な躁状態と、ネガティブで意欲が減退する鬱状態を繰り返す精神疾患です。双極性障害は、自己愛性人格障害の自分の思い通りにならないと気が済まない気質がベースになっていることがあります。

双極性障害は本人の苦しさだけの問題ではなく、怒りのスイッチが入り、周囲に暴力を振るったり、罵倒したりするなど、他害性があるのが問題です。 病気の症状なんだから仕方ないと、周囲に我慢させる発想をするのは間違いです。 なぜなら、双極性障害は、自己愛性人格障害というワガママ病が根本原因となっている場合があるからです。

自己愛性人格障害とは、自己中心性、特別意識、共感力の欠如などを特徴とする精神疾患です。 人や状況が自分の思い通りになっている時は大喜びし、少しでも自分の思い通りにならないと不満を爆発させるという、二面性を持ちます。 この二面性や不満によるスイッチが、双極性障害とリンクしている可能性があるのです。 自己愛性人格障害は、溺愛や放任主義などの成育歴により、自己愛が肥大化することで、後天的に発症します。 近年は、叱らない育児がブームとなったこともあり、自己愛性人格障害者や、それを起因とする精神疾患患者が増加するかもしれません。 自己愛性人格障害者は、いじめやパワハラの加害者となることが多いため、自己愛性人格障害の知識を身につけ、自己防衛することが大事です。

自己中心性

自己愛性人格障害の特徴の一つが、自己中心性です。 自分の思い通りにならないと気が済まず、些細なことで不機嫌になったり、癇癪を起こしたりします。 周囲は、感情を爆発させてコントロールできない状態を避けたいため、自己愛性人格障害者に気をつかって接することになります。 そのため、自己愛性人格障害者は、周囲は自分に気をつかうのが通常だと認識し、自己中心性がより強化される悪循環となってしまうのです。 自己中心的で、状況や結果に一喜一憂して気分の振れ幅が激しい気質が、双極性障害につながる可能性があるのです。

特別意識

自己愛性人格障害の特徴の一つが、特別意識です。 自己愛性人格障害は、溺愛や放任主義によって、常に周囲から褒められ続けたり、悪いことをしても注意されないことによって、自分を特別な存在のように認識してしまうのが原因です。 そのため、大人になっても、賞賛だけを求め、少しでも批判されると怒りのスイッチが入る人格となるのです。 また、特別意識の強さは、理想のキラキラした自分と、現実のパッとしない自分のギャップで、不満を募らせる原因にもなります。 日常的に不満を持ちイライラしたり、瞬間的にキレたりする精神的な土壌が、双極性障害につながる可能性があるのです。

共感力の欠如

自己愛性人格障害の特徴の一つが、共感力の欠如です。 自己愛性人格障害者は、自分の気持ちには敏感でも、他者の気持ちには鈍感、無関心なのです。 自分が可愛そう、自分は被害者だという思考は得意でも、他者が可愛そうと思うことはなく、情緒の偏りが激しいのです。 そのため、自身の暴力行為や暴言を反省することはなく、相手が自分を怒らせたのが悪いという言い訳をするばかりなのです。 自分の感情しか頭になく、感情のままに行動する癖が、双極性障害につながる可能性があるのです。

まとめ

双極性障害と自己愛性人格障害の関係性について解説しました。 双極性障害は、自己愛性人格障害の二次障害として発生する可能性があります。 自己愛性人格障害は甘やかされて育ったことによるワガママ病なので、病気だから仕方がないと周囲が我慢を強いられるのは不条理でしかありません。 自己愛性人格障害だと思われる人が身近にいたら、他害のターゲットにされないよう距離を取って、自己防衛するといいでしょう。