DVとは?自己愛性人格障害の特徴
DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、配偶者や恋人からの日常的な暴力のことです。
また、日常的なモラハラによって、配偶者や恋人を精神的に追い詰めることを、精神的DVといいます。
DV加害者は、パートナーにケガを負わせるだけに止まらず、パートナーが逃げるとストーカー化するリスクもあります。
DV加害者が、別れようとした元パートナーを殺害する事件や、子供を虐待死させる事件が起きており、とても危険な存在です。
DVする人は、自己愛性人格障害(NPD)という病気の可能性が高いです。
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コロナ禍で家族が家にいる時間が増えたことで、DVトラブルが増えていると言われています。
なぜ、DV加害者は、本来大事なはずのパートナーに暴力を振るうのでしょうか?
それは、DV加害者は、自己愛性人格障害(NPD:自己愛性パーソナリティ障害)という病気だからです。
自己愛性人格障害は、治らない病気です。
また、離婚は双方の同意がないとできないため、DV加害者に離婚を拒否されてしまいます。
そのため、DVリスクの高い自己愛性人格障害者とは、最初から結婚しないのが一番の対処法です。
自己愛性人格障害は、子供を甘やかす溺愛親や、子供の好き勝手にさせる放任親に育てられることで発症します。
そのため、マザコンや自分ルールの人は、DV加害者となる可能性が高いです。
自己愛性人格障害は、外面や世間体をとても気にするため、結婚してから本性に気づくというケースも多いでしょう。
親の態度に甘やかしを感じる、友人や自身との会話で一方的な時がある、店員や受付にカスハラをする、などの違和感があったら、自己愛性人格障害を疑いましょう。
自己愛性人格障害は、特別意識、自己中心性、共感力欠如を特徴とする病気で、DVの原因となります。
【目次・DV加害者の特徴】
それぞれの特徴について、解説していきたいと思います。
パートナーより優位に立ちたがる
自己愛性人格障害は、特別意識が強く、人より優位に立ちたいという願望を持ちます。
そのため、配偶者や恋人として、自分が優位に立てそうな人を選ぶ傾向があります。
例えば、収入が多くない人、大人しい性格の人、体格が小柄な人、学歴が高くない人などです。
結婚後、パートナーに仕事を辞めさせ、収入源やキャリアを断とうとするケースも多いです。
パートナーをできるだけ弱い立場にし、別れたり逃げたりされにくいように持っていくのです。
自己愛性人格障害は、見下している人を子分のように扱うという特徴があります。
自己愛性人格障害者は、小間使い(主人の身の回りの雑用をする人)を欲しがります。
対等な夫婦関係ではなく、自分が主人で、パートナーが小間使いという関係を望んでいるのです。
そのため、パートナーに対して、一方的で高圧的な態度をとり、精神的に追い詰めてしまいます。
このように、DV加害者は、パートナーを見下し、所有物のように思っているのです。
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パートナーが自分の思い通りならないと気が済まない
自己愛性人格障害は、自己中心性が高く、自分の思い通りにならないと気が済まないという特徴があります。
そのため、パートナーが思い通りの行動をとらないと癇癪を起こし、暴力暴言のDVをするのです。
自分が絶対正しいと盲信しているため、自分の意見や価値観をパートナーに押し付けることも多いです。
自己愛性人格障害者は、パワハラ・モラハラ気質なのです。
自己愛性人格障害者は、パートナーが自分から逃げることも許せません。
パートナーに逃げられた自己愛性人格障害者は、「自分は裏切られた。裏切ったあいつが悪い。」と認識し、逆恨みします。
逆恨みし執着心を剝き出しにした自己愛性人格障害者はストーカー化し、とても危険な状態となります。
DV加害者がストーカー化したら、素人だけで逃げたり匿ったりするのではなく、警察や専門のシェルターに相談しましょう。
このように、DV加害者は、パートナーが自分の思い通りにならないと逆上する気質なのです。
パートナーの気持ちが理解できない
自己愛性人格障害は、共感力の欠如という症状も見られます。
そのため、自己愛性人格障害者は、パートナーに対して思いやりや気遣いの心を持ちません。
また、暴力を振るうことに罪悪感を持たないことから、DVに陥りやすいのです。
泣いている人、痛がっている人、悲しんでいる人を見ても、何も感じないのが、自己愛性人格障害です。
自己愛性人格障害は、人の痛みが理解できません。
そのため、自分の暴力暴言を反省することもできません。
パートナーに慌てて謝罪するタイプもいますが、これは反省しているのではなく、別れられるのを防ぎたいだけなのです。
自己愛性人格障害者の謝罪は、その場しのぎであり、悪質な言動が直ることはありません。
このように、DV加害者は、共感力欠如から罪悪感がなく、人を傷つけても何とも思わないのです。
まとめ
DV加害者が、自己愛性人格障害であることについて解説しました。
自己愛性人格障害は、治ることのない精神障害です。
思いやりに欠ける人物に、結婚したら変わってくれる、子供ができたら変わってくれると期待してはいけません。
DV加害者に変わることを期待せず、別れる離れるのが一番良い方法です。
あなたの周りに、DV加害者はいませんか?
DV加害者は、外面や世間体が良かったとしても、平気で暴力を振るえる危険人物です。
自分は他人だから関係ないと思ってはいけません。
きっかけがあれば、あなたに執着し、危害を加える可能性があることを忘れてはいけません。