自己愛性人格障害の取り巻き ３つのタイプ

強い人を信じ込み、熱狂する

信者型の自己愛性人格障害の特徴は、盲目的で依存的な性格です。
影響力の強い人を信奉することで、精神的な安定や幸福感、特別感を得ようとします。
占いやスピリチュアル、自己啓発などの指導者にのめり込むケースが多いです。
芸能人やインフルエンサーの熱狂ファンになるのも、このタイプです。

信者型の自己愛性人格障害者は、思考停止していて、自分の頭で物事を考えません。
信奉する相手の言葉を盲目的に信じ、忠実に指示に従います。
特に、自分に都合の良い甘い言葉や褒めに弱いです。
信奉相手と、信奉する自分が絶対的に正しいと思っているため、信奉相手を批判されると、猛然と反撃します。
また、信奉仲間を増やそうと、熱心に布教活動するのも特徴です。

このように、信者型の自己愛性人格障害は、自分で考えない盲信的な人格なのです。

強い人に付き、得をしようとする

打算型の自己愛性人格障害の特徴は、計算高さです。
自分が得をするためだけに、強い人にゴマをすります。
自分が付いていた強い人が失脚すると、さっさと見限って、別の強い人に付きます。
強い人に愛着を持っている訳ではなく、ただ利用しているだけなのです。

打算型の自己愛性人格障害者は、野心家であることが多いです。
自分が出世することや、ビジネスで成功することしか考えていません。
ライバルの足を引っ張ったり、悪評を流したりするなど、やり方が陰湿なことが多いです。
自分が得をするためなら、汚い方法でも気にしないのです。

このように、打算型の自己愛性人格障害は、自分のために人を利用する冷酷な人格なのです。

強い人の陰に隠れて、人を攻撃する

差別型の自己愛性人格障害の特徴は、卑怯さです。
自分に自信がないにも関わらず、強者のように横暴に振る舞いたいという願望を持ちます。
実力もカリスマも度胸もない、臆病で自分に甘い性格をしているのです。
そのため、強い人に付いて、手っ取り早く強い側になろうとするのです。
まさに、“虎の尾を借るキツネ”です。

差別型の自己愛性人格障害者は、集団いじめを好みます。
リアルでは、ヤンキーグループやボスママグループを形成します。
ネットでは、目に見える集団は作りませんが、誰かが炎上すると湧いてきて、誹謗中傷を書き込みます。
常に攻撃対象、見下す対象を探していて、人種差別や女性差別をすることも多いです。

このように、差別型の自己愛性人格障害は、徒党を組んで強者として振る舞うセコイ人格なのです。

まとめ

信者型、打算型、差別型の自己愛性人格障害が、強者の取り巻きになることについて解説しました。
信者型、打算型、差別型の弱気タイプの自己愛性人格障害者が、カリスマ型や努力型の強気タイプの自己愛性人格障害者の下に付いているのです。
３つのタイプは、目的や思考回路は異なりますが、自己中心性と攻撃性が共通しています。
自己中心的な理由や感情で、人を攻撃する危うさがあるのです。

あなたの周りに、取り巻きタイプの人はいませんか？
取り巻きタイプの人は、自分のことばかり考え、人に対する思いやりに欠けています。
関わると利用対象や攻撃対象にされるだけなので、距離を置くのが一番です。
もし、このタイプからの攻撃を受けたら、別グループの強い人に相談し、味方してもらうのが効果的です。