自称サバサバの特徴・自己愛性人格障害(NPD)
自称サバサバとは、他の女性と違って自分はサバサバしている、とアピールする女性のことです。自サバ、ワタサバ、サバサバ系女子とも呼ばれます。
女性はネチネチした人が多いと決めつけ、サバサバしている自分は優れていると、マウントをとります。
しかし、人にマウントをとる時点で、サバサバではなくネチネチなのです。
本当の意味で、さっぱりとした人は、自分と人を比べたりせず、「自分は自分、人は人」という価値観を持ちます。
自称サバサバの性格には、承認欲求、自己中心性、共感力の欠如といった特徴があります。
そのため、自称サバサバは、自己愛性人格障害(NPD:自己愛性パーソナリティ障害という病気の可能性が高いです。
サバサバ女の本質は、女性は男性より劣っているという価値観を持つ、隠れ男尊女卑です。
そして、自分は女性だけど男性側だという、選民思想を持ったナルシストなのです。
女性にマウントをとり、男性の味方をするのが、サバサバ女の典型的な行動パターンです。
例えば、セクハラやパワハラの被害にあった女性を責め、加害者の男性を擁護することがあります。
このような、男性目線で女性を見下す女性のことを、「名誉男性」といいます。
なぜ、女性なのに女性蔑視の価値観を持つサバサバ女がいるのでしょうか?
サバサバ女は、自己愛性人格障害(NPD)という精神疾患かもしれません。
自己愛性人格障害の特徴は、承認欲求、自己中心性、共感力欠如です。
サバサバ女に対処したい人は、自己愛性人格障害の症状について理解するのが近道でしょう。
【目次・自称サバサバの特徴】
それぞれの特徴について、解説していきたいと思います。
承認欲求
自称サバサバの一番の特徴が、自分は他の女とは違うアピールが多いことです。
男友達が多いと自慢して、「男友達の方がラクだから」、「女性のグループは苦手」といった発言をよくします。
居酒屋好き、お酒に強い、ガッツリ食べる、彼氏いらない、気が強いなど、男勝りな自分をアピールします。
自意識過剰であり、自分はしっかり者、仕事がデキる、男性に好かれるなどと、自惚れています。
男性的な自分は女性の中で珍しく優れた存在だ、という特別意識を拗らせているのです。
また、サバサバ女は、目立ちたがり屋で、場を仕切りたがるという特徴もあります。
上から目線で人に接し、命令口調で指図をすることもあります。
花形の仕事をやりたがり、目立たない雑用を嫌って、人に押しつけようとします。
自分以外の人が目立ったり、仕事で評価されたり、褒められたりすると、不機嫌になり、人の足を引っ張ろうとすることもあります。
自己愛性人格障害の症状に、過剰な承認欲求があります。
承認欲求は誰でも持っているものですが、それが過剰だと、特別な自分になりたがり、人にマウントを取らずにはいられない性格となってしまいます。
人に特別視されたり、チヤホヤと持ち上げられたりする自分を求め、普通の自分に満足することができません。
理想の自分が高すぎて、現実の自分とのギャップに苦しむケースも多いです。
ありのままの自分を受け入れることができず、見栄や虚勢を張り続けるしかないのです。
女性の自己愛性人格障害者は、女性から嫌われると、「女の敵は女」だと言って、悲劇のヒロイン気取りをします。
関連記事:「承認欲求とは?自己愛性人格障害の特徴」
自己中心性
自称サバサバは、「私ってサバサバしてるから」、「些細なことは気にしない」、「嫌なことは嫌と言えばいい」など、ポジティブに聞こえる発言が多いです。
しかし、実際は、「自分さえよければいい」という感覚の持ち主で、自分の思い通りにならないと不機嫌になる陰険な部分があります。
自分は自分はと出しゃばるものの、他の人の意見はちゃんと聞かないような、一方的なコミュニケーションをとる傾向があります。
自分ファーストで、ズケズケと人に要求することが多いため、図々しい、厚かましいと思われることが多いです。
また、自称サバサバは、思い込みが強く、自分に都合のいい解釈をすることが多いです。
ガサツで思いやりに欠ける自分を、さっぱりした性格だと正当化するのも、その一つです。
女性をバカにした男性のような振る舞いをするサバサバ女は、当然、女性から嫌われます。
しかし、サバサバ女は、自分が女性から嫌われる理由を、「女性は陰湿で性格が悪いから」とか「男性と仲がいい自分に嫉妬している」と曲解するのです。
自分の落ち度は棚に上げ、人の落ち度はズバズバ追及する、人に厳しく自分に甘い性格をしています。
自己愛性人格障害の症状に、自己中心性の高さがあります。
自分の思い通りにならないと気が済まず、マイルールを押しつけたり、価値観が異なる人を人格否定することが多いです。
自分大好きで、人を貶すことはあっても褒めることはない、優しさに欠ける人間性です。
自分の行動や性格を正当化したり、開き直ったりするため、悪い部分を反省して直すことはありません。
女性の自己愛性人格障害者は、年下の女性に対して、尊大に振る舞うことが多いです。
共感力の欠如
自称サバサバは、人の気持ちを考えずに、ズバズバとストレートな話し方をするのが特徴です。
人を小馬鹿にする、人をイジって笑いを取ろうとする、といった嫌味なコミュニケーションをとります。
また、空気が読めず、場がシラケたり、人が嫌な気持ちになるようなことを言うことも多いです。
デリカシーに欠けることを言って、人を傷つけても、「自分が思ったことを、そのまま言っただけ」と悪びれない態度をとります。
職場や家庭において、無自覚でパワハラやモラハラをするケースもあります。
特に、大人しい人や謙虚な人を、気弱だとバカにして、いじめることがあります。
言いたいことをはっきり言う自分を偉いと考え、気づかいをして言葉を選ぶ人をバカにするのです。
また、自称サバサバは、自分を客観視できず、立ち位置を勘違いすることも多いです。
距離感がおかしく、人に馴れ馴れしく接したり、図々しく頼み事をしたりします。
また、根拠のない自信を持ち、自己評価が異常に高く、偉そうな振る舞いをしたりすることがあります。
自己愛性人格障害の症状に、共感力の欠如があります。
共感力とは、人の気持ちを想像し、思いやる能力のことです。
共感力が欠如した人は、自分にしか興味がなく、人に対して気づかいをしない人間性となります。
例えば、人の痛みや辛さを想像できないため、可愛そうと同情することができません。
自分が嫌いなタイプの人をいじめることも、よくあります。
女性の自己愛性人格障害者は、女性らしい気づかいのない冷たい性格であることが多いです。
まとめ
自称サバサバと自己愛性人格障害の関係について解説しました。
自称サバサバは、男性と自分は上、女性は下という、選民的男尊女卑の価値観を持ちます。
その歪んだ価値観の裏に、自己愛性人格障害が潜んでいるかもしれません。
自己愛性人格障害は、承認欲求、自己中心性、共感力の欠如を特徴とする病気です。
マウントをとる、自分の思い通りにならないと気が済まない、人の気持ちが想像できない、といった特徴が揃っている人は、自己愛性人格障害を疑うといいでしょう。
あなたの周りに、自称サバサバはいませんか?
女性を見下しマウントをとりがちなサバサバ女の近くにいるのは、精神衛生上、よくないでしょう。
男性と女性がトラブルになると男性の味方をしたり、女性同士の愚痴を男性に告げ口したりするので、女性はサバサバ女と親しくするメリットはありません。
サバサバ女自身が、「女性は苦手、男性と一緒にいる方が気が楽」、といっている訳なので、女性はサバサバ女とは距離を置くといいでしょう。