迷惑系YouTuberとは?自己愛性人格障害の特徴

迷惑系YouTuberとは、迷惑行為の動画をYouTubeにアップし、広告収入で稼ぐYouTuberのことです。
迷惑行為の動画で意図的に炎上させ、再生回数を増やす手口が特徴です。
最近は、収入目的ではなく、イタズラや悪ふざけをして注目を集めたい、承認欲求タイプが増えています。
InstagramやTikTokに軽い感覚で、迷惑動画をアップする人物が増えており、社会から厳しい目が向けられています。
身近な飲食店がターゲットとなりやすく、企業側が法的措置をとるのが常識となっています。
例えば、警察に被害届を提出した企業が既にあり、損害賠償請求を検討している企業もあります。
迷惑動画をアップする人は、自己愛性人格障害NPD自己愛性パーソナリティ障害)という病気の可能性が高いです。
自己愛性人格障害は、自己中心性、承認欲求、幼稚性を特徴とする精神疾患です。

最近、迷惑系YouTuber(ユーチューバー)や、学生の迷惑動画のニュースを目にすることが増えました。
回転寿司などの飲食店で不衛生な行為をする、個室でスプレー火炎放射をする、通行人に嫌がらせをして相手がどんな反応をするか試すといった動画があげられます。
迷惑系YouTuberの多くは20代前後ですが、年齢に見合わない幼稚さが目立ち、普通の青年とは思えません。
いい歳をした青年がこのような行動をとるということに、驚いている人もいるでしょう。
迷惑系YouTuberのは、自己愛性人格障害(NPD)という精神病だと考えられます。
迷惑系YouTuberに見られる、自己中心性、承認欲求、幼稚性は、自己愛性人格障害の症状でしょう。

【目次・迷惑動画をアップする人の特徴】

迷惑系YouTuberには、怠惰型の自己愛性人格障害の特徴が見られます。
自己愛性人格障害者が、再生回数さえ多ければ利益が出るというYouTubeの仕組みにマッチすることで、迷惑系YouTuberが発生しているのです。
それぞれの特徴について、解説していきたいと思います。

自分の利益のために人に迷惑をかける

迷惑系YouTuberは、動画の広告収入のために、迷惑行為を行います。
常識や良識が欠けており、人に迷惑をかけても平然としています。
炎上後に謝罪動画をアップしますが、それも収益のためにやっていて、反省は全くしていません。
自分の利益のために人に迷惑をかけるとは、身勝手としか言いようがありません。
なぜ迷惑系YouTuberは、これほど自己中心的なのでしょうか?

迷惑系YouTuberの自己中心性は、自己愛性人格障害だと考えれば説明がつきます。
自己愛性人格障害は、自己中心性を特徴とする病気です。
自己愛性人格障害者は、自分の得にしか興味がなく、人への思いやりが欠如しているのです。
形だけの謝罪はしても、心からの反省はしないというのも、自己愛性人格障害の特徴です。
このように、迷惑系YouTuberは、自己愛性人格障害に見られる自己中心性を持つのです。

関連記事:「自己中心性とは?自己愛性人格障害の特徴」

目立ちたがり屋である

迷惑系YouTuberが迷惑動画をアップするもう一つの理由は、承認欲求です。
迷惑系YouTuberは、とにかく目立ちたい、視聴者にチヤホヤされたいという願望があります。
目立つことができれば何でもよく、悪い行いでも気にしないという短絡的な性格をしています。
視聴者におだてられてエスカレートし、警察に逮捕されるような動画をアップしてしまう人もいます。

自己愛性人格障害の典型的な症状に、承認欲求があります。
怠惰型の自己愛性人格障害は、手軽な方法で目立とうとする傾向があります。
自分を大きく見せるために、嘘をつく、SNSで偽りの幸せアピールをするパターンが多いです。
迷惑系YouTuberの場合、迷惑行為を面白がるモラルの低い視聴者にチヤホヤされたいという欲求が行動原理となっているのでしょう。
このように、迷惑系YouTuberは、怠惰型の自己愛性人格障害の思考をしているのです。

関連記事:「承認欲求とは?自己愛性人格障害の特徴」

言動が幼稚である

迷惑系YouTuberがアップする迷惑動画は、基本的に内容が低レベルです。
悪ふざけの内容にシャレもウィットもなく、ただただ子供じみています。
子供じみたレベルの低い動画をアップするのが恥ずかしいという感覚がないのです。
一般的な青年と比べて、知的レベルがかなり低いと言わざるを得ません。

自己愛性人格障害は、大人になっても、幼稚な精神性のままであることが多い病気です。
自己愛性人格障害は、主観でしか物事を考えられないため、客観性や論理性が成長しません。
そのため、広い視野や深い思慮を持つことができず、軽薄で幼稚な大人になります。
自分が他の同年代と比べて幼稚だという自覚すら持てないのです。
自分が幼稚だという自覚も、悪い行動をとっているという自覚もないため、迷惑行為を繰り返します。
このように、迷惑系YouTuberの幼稚さは、自己愛性人格障害によるものだと言えるのです。

まとめ

迷惑系YouTuberが、自己愛性人格障害の可能性が高いことについて解説しました。
迷惑系YouTuberは、自己中心性、低俗な承認欲求、幼稚性が見られ、怠惰型の自己愛性人格障害だと考えられます。
怠惰型の自己愛性人格障害は、内面の幼稚性が強いため、承認欲求も低俗です。
努力型の自己愛性人格障害が賞賛のために努力をするのに対し、怠惰型の自己愛性人格障害は目立てば何でもいいという幼稚な考え方をします。
動画の内容に関わらず、再生回数さえ多ければ収益が上がるというYouTubeの仕組みが、怠惰型の自己愛性人格障害を引き付けています。
迷惑系YouTuberを野放しにしたままだと、他の予備軍を助長しかねません。
YouTube運営企業には、迷惑系YouTuber に対してBANなどの厳しい対応をしてほしいものです。

あなたは、迷惑系YouTuberの動画をどれくらい見ていますか?
叩き目的でも、再生回数が増えれば、迷惑系YouTuberの収入となってしまいます。
承認欲求が強い自己愛性人格障害は、完全に無視されるのが一番辛いです。
動画を視聴することで迷惑系YouTuberとして生きる道を与えるのではなく、みんなで無視してやりましょう!